ソリッドエタロン・エアギャップエタロン
ソリッドエタロン
ソリッドエタロンは、両面を平行に研磨した基板に反射膜を成膜したシンプルな構成のエタロンです。
高精度な研磨技術、成膜技術によりご要望に合わせた透過特性となる厚さ、反射率にて製作いたします。
素材として石英が一般に用いられますが、素材の屈折率の温度変化、熱膨張により透過ピーク波長の温度変動が光通信の波長帯域では10pm/℃程度あります。より高安定なご用途には水晶製のタイプもご用意しています。
波長モニター用には標準的な製品もございますが、高フィネス品や波長帯域として可視領域から赤外領域までサイズは1mm~100mm程度まで、ご要望に応じたエタロンの製作を行っています。
波長モニター用 ソリッドエタロン 仕様例
種類 | 適用波長(nm) | 温度特性 pm/℃ |
外形(mm) | 厚さ(mm) | FSR (GHz) |
フィネス |
---|---|---|---|---|---|---|
石英ソリッドエタロン | 1525~1610 | 約10 | 1.5×1.5 | 約1 | 100 | 3.0 |
約2 | 50 | |||||
約4 | 25 | |||||
水晶ソリッドエタロン | 約5 | 1.5×1.5 | 約1 | 100 | 3.0 | |
約2 | 50 | |||||
約4 | 25 |
エアギャップエタロン
反射面同士を空気層を介して固定したエタロンです。構成部品が多く小型化には限界がありますが、
空気は屈折率の温度変化が非常に小さいため、ゼロ膨張ガラスをスペーサーとして反射面同士をオプティカルコンタクトにより固定することで、透過ピーク波長の温度依存性を小さく抑えることができます。
また、高い反射面の平坦性を必要とする、フィネスの高いエタロンにも適した構造です。
波長モニター用には標準的な製品もございますが、高フィネス品や波長帯域として可視域から赤外領域まで、サイズは3×5mm程度等、ご要望に応じたエタロンの製作を行っています。
波長モニター用 エアギャップエタロン 仕様例
種類 | 適用波長(nm) | 温度特性 pm/℃ |
外形(mm) | FSR (GHz) |
フィネス |
---|---|---|---|---|---|
エアギャップエタロン | 1525~1610 | 約0.1 | 3×5 | ご指定 | ご指定 |