製品

波長板

波長板は、複屈折材料などを利用して直交する2つの偏光成分に位相差(光路差)をつけて、入射偏光の状態を変える素子です。 よく使われる波長板にλ/2板(HWP)とλ/4板(QWP)があります。λ/2板は図1の様に位相差をλ/2(180°)与え、入射直線偏光を回転させて出射させる事が出来ます。λ/4板は図2の様に位相差をλ/4(90°)与え直線偏光を円偏光に変える事が出来る素子です。
当社では、波長帯域として真空紫外領域から中赤外領域まで、サイズは0.3mm程度~150mm以上まで、ご要望に応じた波長板の製作を行っています。

波長板とは

図1 λ/2板の説明図

図2 λ/4板の説明図

図3 波長板の説明図

0次波長板と高次波長板

波長板の材料としてよく使われる結晶は水晶です。上式より分かる様に波長板の板厚は使用波長が短くなるほど薄くなります。
一般的に薄くなると加工、取り扱いともに難しくなるため下図のダブルプレートの様な構造とすることがあります。
ダブルプレート構造の場合、用途に応じて接着やオプティカル・コンタクト(結晶同士を直接接合します)で組み立てます。
また、高出力レーザーなどで使用される場合は、2枚の結晶板を接合させないエアギャップ構造にも対応しています。
使用する波長が単一波長の場合、1枚の結晶板で0次に比べて厚さの厚い高次波長板(マルチオーダー波長板)を使う事もあります。

0次波長板、高次波長板については、ご使用の波長や位相差、サイズなどをご連絡ください。ご要望に応じた波長板をご提案いたします。

図4 0次波長板

図5 高次波長板

二波長波長板、多波長波長板

上記の様な波長板以外にも図6のように一つの素子で、二つの波長で特定の位相差を示す様な二波長波長板等の製作も可能です。
ご使用の2つの波長(2波長以上でも可です)とそれぞれの波長での位相差などをご連絡頂ければ、最適な波長板をご提案いたします。

図6 二波長波長板の位相差の波長特性例

その他関連製品

上記以外にもベレックタイプの波長板や、バビネ-ソレイユ等の補償板(コンペンセンター)や複屈折フィルター(BRF)など、ご要望に応じた波長板などの製作もいたします。

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